今年9月、華中地域唯一の国産重イオン加速器を備える世界一流の腫瘍医院が武漢開発区で設立される予定。同医院は全国四つ目の重粒子線治療医院となり、総投資額が24億元(約365億円)に達した。
6月9日、武漢開発区工作委員会の書記の彭浩氏は武漢大学人民医院党委員会の書記の万紅慧氏と重粒子線治療医院や漢南人民医院の改造・拡張などのプロジェクトにおける協力について交流した。
武漢大学重粒子線医学センタープロジェクトは武漢開発区・武漢大学人民医院・中国科学院による共同建設され、国産の重イオン加速器が配置されている。輸入品と比べて、国産重イオン加速器の価格と維持費が低いし、スキャンモデルや治療ヘッドの配置も多様化である。現在、国産重イオン加速器はすでに甘粛省の蘭州市と武威市の重粒子線治療医院に応用されている。
重粒子線治療は今世界最先端の腫瘍治療技術である。伝統的な放射治療はX線や光子線を利用し、ガン細胞を殺すと同時に正常な細胞も誤殺されてしまう。重粒子線治療は医用重イオン加速器を利用し、肉眼で見えない炭素イオンを秒速21万キロのスピードで患者の体に導入し、ガン細胞をきちんと退治することができる。